【予算審議スタート】

広報 議会報告

【予算審議スタート】
2月25日、大阪市会本会議。令和3年度予算案などが上程されました。今後、6常任委員会にて、それぞれ集中審議が始まります。
合わせて、事前に付託されていた案件について議決が行われ、議案第9号生野区西部地域における学校再編関連の議案について、太田晶也議員(福島区選出)より反対討論を行いました。(当該議案については、残念ながら賛成多数の可決となっています。)

討論の内容は下記の通りです。

☟☟☟
私は、自由民主党市民クラブ大阪市会議員団を代表し、議案第9号 大阪市立学校設置条例の一部を改正する条例案について、反対の立場から討論いたします。
この議案第9号は、生野区西部地域における3つの中学校下の小中学校を統廃合するもので、6つの小学校と1つの中学校を廃止し、1つの小学校と、1つの義務教育学校を設置するものであります。
まず議案の対象となっております、田島中学校下につきまして、先日の教育こども委員会が開かれた2月18日時点において、全保護者対象の工事説明会は、新型コロナ感染の緊急事態宣言中であったことを理由に開催されていませんでした。
教育こども委員会の質疑において、わが会派からの要請があったことから、昨日と本日、生野南、田島(たしま)小学校で工事説明会が開催されています。
ただスケジュールありき、ドタバタで開催された説明会だという不安の声が地域や保護者から多数上がっております。
また、校舎の配置等を検討する「専門部会」は今なお、開催されていません。
この学校再編に関係する地域の方々は、これまで陳情書を提出してきたほか、生野区長との面談も求めてこられましたが、生野区役所や教育委員会は区長との面談に難色を示してきました。今回、わが会派の働きかけもあり、やっと調整の検討に入って下さっているようではありますが、この面談は決して義務的な面談・単なるアリバイ作りになってはいけません。
地域の方からのご意見は、むしろ感謝するぐらいの気持ちでいなければならないと思います。
工事説明会・専門部会・面談を通じて、地域の方々に寄り添い、心を通じ合わせ、少しでもご理解とご協力をいただくためには、1度とは言わず2度、3度と、何度も話し合うことが重要だと申し上げておきます。
昨年の大池中学校下の議案は5月に提案をされました。それに合わせ今回の提案も、これから面談がスタートするのですから、今回の条例案提出は慎重を期し、見送るべきであると申し上げます。
次に、生野中学校下の4小学校については、引き続き4校の足並みが未だ揃っておりません。
更に申し上げますと、地域やPTAの方々に十分なお知らせをすることなく工事が進められ、不信の声が多数寄せられています。
このような状況の中、さらに強引に、強行に進めるとことは決してあってはなりません。
区役所も教育委員会も、これまで何度も委員会で「丁寧に説明を尽くす」と答弁してこられました。しかし、この言葉を反古にして、協議を断念することがあってはなりません。ましてや、それを覆い隠すために条例を作ったことは、もってのほかであると改めて申し上げておきます。
さらには昨年9月の教育こども委員会で、わが会派から指摘しました法令違反についても、今一度、猛省を促しておきます。
原点に帰り、市民の皆様との対話の大切さを感じていただき、少しでも地域の方々との間にしこりを残さないためにも、区役所・教育委員会は信頼回復に務め、今回の提案を取り下げるべきであると改めて申し上げます。
議員各位のご賛同をお願い申し上げ、反対討論とさせていただきます。

関連記事