議案を再提出することに対する反対討論。

平成27年2月24日
大阪市会本会議

一度、否決された案件を間をおくことなく、状況の変化もないままに、全く同じ案件として再提出する市長。
自らが調整能力を持ち合わせていないことを表明したいのか?
単なる「議会は反対する」を見せるための演出なのか?
いずれにしても、議会軽視、市民無視の行動であることには変わりありません。
加藤議員からの反対討論。個別具体の議論は昨年委員会などでもなされていることから、議案を再提出することに対しての思いを反対討論として表明させて頂いております。

 私は、自由民主党大阪市会議員団を代表し、議案第26号・27号の環境科学研究所に関する議案、29号・30号の工業研究所に関する議案、及び44号・45号の交通事業民営化に関する議案について、反対の立場から討論をさせて頂きます。

 まず、改めて申しあげますが、今回提案されているこれらの議案は、全て先の定例会においても同様の議案が提案されており、各常任委員会等における真摯な議論の結果、工業研究所関連は9月19日に、交通事業民営化関連は11月21日、さらに環境科学研究所関連は12月19日にそれぞれ否決という判断がくだされました。

 特に、交通の廃止2条例については、そもそも2行足らずの白紙委任条例になっています。まずはどの様な過程を経て市民代表である議会の合意を得るのかという手続き条例を作る。その上で経営計画を立て、それを議決対象とすることで議論を深めながら具体的な方向性を定めることができる。我々自民党は、議論の道筋を何度も提案し、現状の課題を指摘させて頂いて参りました。
 また、藤本交通局長の不祥事案も廃止条例の結論に影を落としたことも忘れてはなりません。今尚、疑惑が払拭されてはおりません。
 11月に議会で否決されて以降、この間、そういった対応をすることなく、まるで「議会に反対してくれと言わんばかりに」「あえて議会との対立の構図を見せ付けんばかりに」全く同じ条例案を何の状況変化も無い中で再提案するということは、議会無視、市民無視以外の何者でもありません。
  
 市長の不誠実きわまりない対応に、怒りを通り越して、悲しくなります。

 我々自民党は、地下鉄、バスの将来的な民営化に反対ではなく、民営化に向けての条件をこれまでから3点訴え続けて参りました。
 ネットワークの構築、ホーム稼働策などの安心安全対策の実行、バス路線維持のためバス事業については地下鉄の子会社化をすること。この三点であります。
 とりわけ、ネットワークの構築については、BRTの社会実験ということで各会派が賛同の意向を示す中で動きがあったにも関わらず、本日上程された平成27年度の予算案を見る限りにおいて、その予算が落ちております。

 何故ですか?一方で否決された案件を、市民代表である議会に反対させる為に再提案しつつ、市民の意見には耳を傾けず、そ知らぬ顔で予算を削る。
 
 心の清らかな人間ができることありませんよね。

 他の環境科学研究所や工業研究所の案件ついても同様です。
何故、昨年11月に否決されたのか、市長は議会が否決した理由はなんだったのか、十分に考えられましたか?公明党自民党おおさかみらい共産党は反対のための反対をしているだけだと勝手に決め付けられ、市長は、はなから議会と調整することを放棄されているのです。これでは前に動かすことができる案件も動くわけがないではありませんか。

ものごとには順序があります。そして、市政の一つ一つの案件については、それに関わる一人一人の市民の生活があります。

 今、大阪においては、新たな大都市制度が導入されるのかどうかという大きな局面を迎えようとしている時に、また、その導入の是非を住民に問おうという時に、あえて議会に否決をさせて、反対するものを悪であるかのような見せつけをするための議案の再提案は、単なる市長の身勝手な政治手法であります。

 我々は、本当の意味で改革を進めようとしているのに、それを妨害しているのは、まさに市長、あなた自身ではありませんか。市長、あなた自身が市政の停滞を招いている改革の抵抗勢力なのですよ。

 以上、議案6件に対する反対討論と致します。